米軍基地にあるビジネス

米軍基地にあるビジネス

米軍基地はいわゆる街のような場所です。

24時間機能する基地には様々な業務機能が存在し、機能を維持するには多くの建物、設備そしてそれを維持する軍人や軍属人員が必要になります。

基地に配属される人員の職種、数、階級並びにそこで必要な施設や設備などは基地の機能に応じて異なります。

たとえば、神奈川県の横須賀海軍施設はアメリカ国外基地において最も大きい海軍施設と言われています。

横須賀海軍施設はアジアの中でも、重要な役割を占め、軍艦と原子力航空母艦の母港として使用されています。そのため、基地内には専用ドックがあり、多くのメンテナンス及び修理業務がここで行われています。よって、修理で使用する様々な工業機械と部品の物販業務が数多く公示されています。

役務契約では、軍艦が寄港した際、船員を基地内で収容できないため、船員が宿泊できるホテルやアパートなどの手配並びに彼らがスムーズに移動できるよう各地への送迎業務などもあります。

入札事例

  • 船の修理に必要な部品、部品を取り付ける工具
  • 部品や船の機械を検査する測定器や設備などの物販
  • 船体の修理や清掃に必要なバージ船
  • 艦船のプロペラを外すための大型トラックとクレーンのレンタル
  • 船舶が寄港した際に使用する仮設トイレ
  • 船舶内で使用する可搬式クーラ・ダクト
  • 船舶の汚染水処理
  • ボートエンジンのオーバーホール
  • ドック移動用の自転車

軍人や軍属の生活をサポート

軍人・軍属の方が日本に配属される際、多くが家族と共に来日し、日本で生活しています。生活に困らないよう米軍に所属する者だけが利用できるショッピング施設、スーパー、コンビニ、映画館、ボーリング場、ゴルフ場、レストラン、ファーストフード店、学校などの施設が各基地にあります。

しかし、すべてのモノやサービスをアメリカから供給することはできません。生活に必要不可欠な携帯電話ショップは入札を経て、日本企業が出店しています。スクールバスをはじめ、公務で使用する乗用車も日本車が使用されています。生活に必要な電子レンジ、除湿機、洗濯機や乾燥機などの白物家電も多く購入されているなど機能と生活を維持するための入札は多岐にわたって行われています。

多くの米軍基地がある中、沖縄県には約70%の在日米軍専用施設・区域が集中していますが米軍再編計画、日本の沖縄基地負担軽減により、沖縄県以外の地域に基地機能が移転します。

今まで、沖縄で提供されてきたモノやサービスが移転地域で供給されようになり、その地域の経済環境が変化することが予想されます。活かし方次第で、米軍基地とのビジネスは新しい市場への展開が望める分野となるでしょう。

米軍は常に新規参入企業を求めています

米軍基地内は特定の企業しか参入出来ないわけではありません。

米軍側はむしろ、公平さが保たれるよう新規に参入・入札に参加する企業を求めております。一方、新規企業が受注する案件もありますが、常連企業が多くの案件を受注している現実があります。

しかしながら、常連企業も地道な努力により今日のポジションを築いております。

ある企業は、社内に全く英語人材がいなかったにも関わらず、機械翻訳や英語辞書を駆使し物販調達等の比較的取り組みやすい応札から挑戦していき、徐々に段階を踏んで長期契約を受注することができました。

企業によって、スタート地点は異なります。米軍ビジネスに本格的に参入したい、でもまだ分からないことばかりで不安が大きいと言う方はお気軽に弊社までお問合せ下さい。

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